注:この計画は、かなりゆっくり進める予定。ブログの更新は不定期です。
  その他の工作や近況は「作る人(つくるんちゅ)日記」にて。   (09年3月加筆)
 

石積みの塀作り

2008年12月10日

石積みの仕事があるんだけど、やってみない?


…ひょんな事から、石積みの作業を手伝う事になった。

ラッキー! いつか、きっと役に立つ。
身体で覚えた作業は、決して忘れない。

現場の状況は、すでに昨日で、基礎の施工済み。

今回は50センチの低い塀なので、割とシンプルな基礎。少し地面を掘り下げて、5センチほどのコンクリを流して、石を埋め込んである。
塀の上には、柵を立てる予定なので、その位置に直径10センチの水道管が差してある。

昨日の作業も手伝いたかったなぁ。
糸を張って基準を作り、基礎を作る。…職人にとっては何てこと無い作業だろうけど、やり方がいまいちピンと来ない。
考えれば自分なりにできそうな気もするけど、きっと効率のいい方法があるに違いない。

(でも、柵の寸法を合わせるのに、かなり苦労したらしい。図面では合わず、結局は現物合わせだったとか…)

…さて、今日は、この基礎の上に、琉球石灰岩の石で壁を積んで行く作業だ。
いろいろ、教えて貰いながら、手伝ってきた。以下、そのレポート。


○基準作り

透明チューブと水の入ったバケツを用意。
チューブを口で吸って、水を満たしておく。

チューブの片側をバケツに入れたまま、チューブの反対側を移動しても、水面の高さは両方とも同じで常に一定。…という原理を使って高さを決める、原始的かつ確実な方法だ。

最初に基準の高さを決める(今回は庭に敷いてあったタイルを0センチとした)。
水面の高さを測ると、タイルから38センチ。
つまり、水面より38センチ下が、0センチ。

言葉にすると回りくどいけど、この庭のどこにチューブを持って行っても、38センチの高さに水面があることを利用するワケだ。

まず、どの高さまで石を積むかの基準を作る。
昨日の糸のラインを延長した外側に、長めの垂直の棒を立てて固定しておく。


次に、水の入ったチューブの端を、垂直の棒に沿わせる。

今回は、基準から50センチの高さまで石を積む事になっている。
さっき書いたように、水面の高さは38センチ。ここに印を付けておく。

巻き尺を当てて、38センチの印にメモリを合わたまま、50センチの位置にも印を付ける。
全ての棒に50センチの印を付け終わったら、そこに木ネジをドリルで打ち込んで糸を張れば、50センチの高さに糸が張られていると言うわけ。
同じように、柵の上端の150センチの高さにも糸を張り、基準の完成。


○モルタル作り

石を固定するため、セメントと砂を混ぜてモルタルを作る。

今回は琉球石灰岩の石を積むので、色を合わせるために、茶色っぽい砂を準備。
材料はホワイトセメント、砂(茶色)、石粉(色の調整用)、水だ。
最初に水以外の材料をミキサーでよく混ぜる。完全に混ざってから水を入れないと、セメントがダマになってしまう。

コンクリートブロックや石積みなど、骨材的な物が多い場合は、一般的に砂を多めに水を少なく、固めに練る。
砂は増量剤的な要素があり、多く入れるとコストは安いけど仕上がりは悪くなる。セメントが多ければ強度は上がるけど、お金がかかる。

このへんは親方の判断だ。


○石積み開始

石積みにも、いくつか方法がある。興味があるので、親方にいろいろ聞いてみた。

一番簡単なのは「石をコンクリートに抱かせる」工法。
?? …ひとことで言われても解らないので、休憩の時に聞くと、型枠を組んでコンクリートを流し込んだ壁を作り、固まった後でコンクリートボンド等で石を表面に貼り付け、後からモルタルで目地を仕上げるという。

なるほど…。
よくDIYとかの雑誌に載っている、コンクリートブロックを積んで、後から表面にレンガを張っていくのと同じような方法だ。これなら、強度もあるし、簡単そう。

他にも、コンパネを立てて、その面に沿って石を積み上げ、反対側はセメントで固める方法や、一個一個の石を割ったり切ったりしながら、きっちり積み上げる職人技もあるという(この方法は、モルタルが無くても崩れないとか…)。

今回は庭の広さを有効活用するため、壁をできるだけ薄く仕上げたいという。
そのため、小さめの石を積み上げ、隙間をモルタルで固めるシンプルな方法となった。

作業は2人で行った。最初に、一人が石の組み合わせを考え、並べて行く。テトリスより、いくぶんか難しい。

次に2人目が、その位置を変えずに持ち上げ、モルタルを団子のようにして敷いて石を戻して固定。隙間にも小さな石を置いて、モルタルを振りかけながら押し込み、馴らして固定していく。
壁の幅は、25センチくらいだ。

石は一段づつ積みながら、横に進んでいく。
今回の壁の長さは8mくらいだったけど、端まで積んでから最初の位置に戻ると、モルタルはそこそこ堅くなっていた。
横から見ると、目地は隙間だらけだけど、後から仕上げれば大丈夫。今は、石の組み合わせに集中して作業だ。

とりあえず、3段くらい積んで、今日の作業は終了。   


Posted by IGU at 21:58

那覇マラソン 完走!

2008年12月07日


とりあえず完走。
メダルは3個になった。

準備した食料は、あまり使わなかった。
なんか、前よりも沿道の差し入れが増えている気がする。黒糖や塩、バナナとかは、いつでも食べられる状態だ。

おかげでガス欠もなく、間接の痛みはテーピングで大丈夫だったけど、さすがに練習をしていない20km以降は足全体がだるく、どんどんペースが落ちていく。
30kmからは何度か歩いて、ゴール。

記録は5時間と52分(前回54分、その前は56分)。うーん、こんなもんか。
結構、走り続けたつもりだけど、あまいなぁ。
ちなみに、スタートラインまで10分かかって、参考タイムだと42分だった。

今回も変装が多く、サンタやツリー、消防士等、たくさん見かけた。
ただ42kmを走るだけでも大変なのに、このサービス精神はいいな。

それと、毎回感動するのが沿道の応援。
AIDや給水ポイント以外にも、学校や地域でテーブルを出して、水や食料を配っている。個人で黒糖や塩を配っている人もたくさんいた。
中には、おにぎりを配っているカップルも見かけたし、30kmあたりからは、エアサロンパスを持った人を大勢見かけた。
お願いしますっ! というと、すぐに吹き付けてくれる。

みんな、自費で用意してるのかな。
NAHAマラソンしか走ったこと無いけど、走るたびに、この大会に参加している事をうれしく思う。

ただ、ランナーのマナーは、??
人が多すぎて、ぶつかりながら抜いていく人が結構多かった。

中でも、僕が「ぬらりひょん走法」と名付けた抜き方がある。
走っていると、急に二の腕の裏に冷たいひやっとした物が押し当てられるので、びっくりして飛び退くと、それは汗で濡れた腕。直後にオジイがひょいっと抜いていくのだ。(若い人は、身体が熱いので気にならないけど…)
しかも、なんか分かってやっているふしもある。というのも、同じゼッケンの人に何回かやられたからだ。

他にも何人か、この走法の使い手がいて、そのたんびに僕はびびってしまった。


…とりあえず、節制した2ヶ月は終わり。今日はゆっくり飲もう。   


Posted by IGU at 20:36