コンテナの購入

2008年04月28日/ 5、コンテナ基地の製作

コンテナの購入

土地の造成が終わったら、とりあえずコンテナを置こうと思っていた。
家造りの工具や、いろいろな備品を置くためだ。

コンテナには、いくつか種類があるけど、海上輸送用コンテナが一般的。(他にトラックの荷台用とかもある)
海上輸送用コンテナを改造して、店舗にしている例は結構多く、沖縄の北谷町などでは、ネオンを付けたコンテナとか、いくつもコンテナを繋て、かわいい洋服を売っているお店が何件もある。
幅は2.438m 高さは2.591m 長さは20フィートで6.058m(2.3t)、40フィートで12.192m(4t)。
積み重ねて使用するので、世界共通規格で、少なくともジョイント部の位置は同一だ。
(20歳くらいの頃、一時コンテナ修理工をやっていた。当時、日払い1万円)

コンテナの素材はアルミか鉄。鉄は当然、錆びの心配がある。
(海上で使うことを前提にしているので、通常の鉄製品に比べると錆びにくいという人もいる)
アルミは錆びないようで、電蝕で白い粉を吹いてボロボロになる事もあるので、どっちもどっちかなぁ。

価格は鉄の方が圧倒的に安いので、僕は最初から鉄製コンテナを購入する予定だった。

値段は、サラリーマン時代に倉庫用に取った見積もり(1998年頃)と比べると、倍くらい高くなっているようだ。中国の特需で、全般的に鉄の値段が上がっているので、しょうがないのかな。


最近はネットでもコンテナを探せるので、その中から4件の見積もりを取った。
タイプは、鉄製の中古の20フィートコンテナ(全長6m)。

ヤフオク業者 19万円。那覇港までの輸送費:9万円。
神戸の業者  16万円。那覇港までの輸送費:4.5万円
大阪の業者  17万円。那覇港までの輸送費:1万円(大阪港までの輸送費。大阪→沖縄は通常貨物用として荷を入れるのでタダでいい)
沖縄の業者  23万円。

那覇から本部町までの輸送費は、いくつかあたったけど、だいたい3~3.5万円程度。
状況によって、6トンのユニック車(クレーン付きトラック)だけで大丈夫な場合もあるし、クレーン車が別途必要な場合もある。これは現場を下見しないと判らないようだ。
だいたい、トータルで20万円以上はかかる見込みだ。

大阪の業者は安くしようという心意気も嬉しく、対応も良かったのだけど、一応、土木工事をお願いした職人にも相談してみた。
「あーっ。それだったらHさんのところが安いはず。電話してみよう。」
すぐに携帯をかけて、少し話をして僕に代わると、なんと現場までの運賃こみで17万円。紹介だから原価でいいよ。との事。

こういう事があると、つくづく思う。田舎ほど個人間のネットワークが健在だ。
コンテナの購入

コンテナをどこに置くかは、急だったので考えてなかった。

道路の造成を中止したので、今後ユニック車は入れない。
頼みの綱のユンボも、予定では今日で作業を終えて撤収する予定なので、今日中に場所を決めて指示をしないといけない。
えいやっと、北側の端に決めてしまった。


作業は、地面の水平出しから始まる。

コンテナの購入海上輸送用コンテナは、底辺と上面に、それぞれ4カ所のジョイントがある。
船上や港で固定する時も、クレーンでつり上げる時も、この4カ所だけしか使わない。
今回は、この4カ所があたる部分のみにコンクリートの土台を据え付けることにした。


地面からはできるだけ離したい。地面からの湿気で、コンテナの錆が進行するのが怖いからだ。最低でも20センチは欲しい。
以前、職人のヤードに遊びに行ったときに、ちょうどいいコンクリートの固まりがあった。駐車場のタイヤ止め用コンクリートだ。お願いして運んでもらい、今回はそれを土台にした。


まず、基準となる場所を決めて、土地の水平を見る。僕の土地は、山側からふもと側に向かって水勾配を付けてあるので、高低差は40センチほどあった。

ユンボで高い場所を削って、位置を合わせていく。
ところが、2個の土台を設置したところで、はたと困ってしまった。3個目の位置をどうやって出したらいいのか、2個の土台から直角の位置を計算する方法を誰も知らないんだ。

職人さんたちは、土木工事専門で、コンテナの設置は初めて。「うちの測量係がいれば、電卓で一瞬で計算するが、飲み過ぎで今日は倒れた」
僕も紙とペンを手に取ってみたはいいけど、直角3角形の斜辺の長さを出す計算式がどうしても思い出せない。巨大な直角定規でもあればいいのだけど。

でも、これって高校入試レベルだよなぁ。…もっと勉強しておけば良かった。(大人になってからそう思うのは、今回で何回目だろうか)

コンテナの購入そうこうしているうちに、コンテナが届いたので、現物合わせで行く事になった。
ユンボでトラックから持ち上げて、設置場所まで持って行く。
4人がかりで2.2トンのコンテナを誘導して、2個の土台と位置を合わせ、残りの2カ所はスプレーペイントで地面にマーキング。そのマーキングの通りに残りの土台の位置と水平を合わせて、コンテナを設置完了。

作業中、アマカイ! トーッ! と方言が飛び交っていた。
僕と話す時の職人たちは標準語だけど、普段はほとんど方言で話すので理解できない。いつか僕も沖縄の言葉を覚えられるのだろうか…。


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Posted by IGU at 20:58
この記事へのコメント
はじめまして。

コンテナで検索をかけていて寄らせてもらいました。

先日うちも小型トラクターと肥料の倉庫にと、農協の払い下げの冷蔵コンテナを設置しました。

当初海コンを探していましたが、中古(10フィート)で20万円~+設置費を考えると、とても購入には踏み切れませんでした。

そこで、地元農協で廃棄処分となった冷蔵コンテナを入札にて処分する事を知り、直ぐに申し込みました。
申し込みから約3ヵ月ほどで入札の案内がきて、入札も抽選もすることなくコンテナを手に入れられました。
購入金額は2万円でした(言い値です)
元々冷蔵庫ですので、結露などの心配もありません。

設置費用も地元建設業者の社長にお願いしたらタダでいいからとの返事。
本当にありがたい限りです。

次に購入をお考えでしたら、地元農協をあたってみるといいですよ。
Posted by 花いちもんめ花いちもんめ at 2013年06月05日 17:38
おぉっ! これは、スゴイ情報!!

なるほど、入札という手も有るんですね。


沖縄中部に、こんど別な土地を計画しているので、ちょっと情報を集めてみます。

とてもいい事を聞きました! ありがとうございます。
Posted by IGUIGU at 2013年06月05日 21:05
いまコンテナ購入かんがえてます。
コンテナを購入された業者さん教えてもらえますか?
また県内県外とわず格安でコンテナ販売している業者さんしってますか?
Posted by アシミネ at 2017年10月17日 14:11