LEDスポットライトの作製

2008年04月29日

LEDスポットライトの作製
 LEDを使って、手製のスポットライトを作ってみた。
 暗闇で、テーブルだけが浮かび上がる、雰囲気のあるライトだ。


 市販のスポットライトって、明るすぎて、反射光が部屋中に広がってしまう。
 ホームセンターとかで売っているのは30Wくらいのハロゲンランプが入っているタイプが多くて、暗いところで点けると、これが意外と明るい。照らしている範囲が明るいだけではなく、反射光で部屋全体が明るくなって、何だか雰囲気が出ないんだ。

 ふと、夜中にテーブルをLEDの懐中電灯で照らしてみると、これが結構いい感じ。そこで、1WのLEDでライトを作ってみた。

LEDスポットライトの作製← まずは予備実験

 LEDは昔買った白の1W。
 底に星形のアルミ板が付いたタイプで、最近の懐中電灯とかに入っているヤツ。
 これに、同じく昔買ったコリメーターレンズを乗せてみる。(コリメーターレンズとは、光を一方向にまとめる機能がある。これはLED専用の10°狭角タイプ)

 電源は、余っている携帯電話の充電用アダプターを使用。電圧は5V。

 手持ちの1WのLEDは3.3Vで350mAとの事なので、抵抗値を計算。
 (5V-3.3V)÷0.35A=4.857Ω

 約5Ωの抵抗が必要で、抵抗の熱量は
 (5V-3.3V)×0.35A=0.595W
 余裕を見て2W 程度の抵抗が必要。

 沖縄本島では普天間の近くの「沖縄電子」で電子パーツは手に入る。
 暇を見て行ってみると、近い値は5.1Ωで3Wの抵抗が40円だった。

LEDスポットライトの作製← ヒートシンクに乗せてみた所

 最初にLEDを取り付けたヒートシンクは表面積が足りないようで、だんだん熱くなってしまう。手で触れるくらいだけど、もう少し表面積が必要そうだ。

 ジャンク箱に転がっていたヒートシンクに乗せると、ほんのり暖かい程度で安定。
 この程度の表面積が必要なのかな。

LEDスポットライトの作製← スプレー缶とLED

 10センチ×10センチくらいのサイズをメドに、適当なアルミ板が無いか、改めて部屋の中を見回すと、燃えないゴミの中でヘアスプレーの缶を発見。これも確かアルミ製だ。

 表面積は十分だし、筒状だからスポットライトに丁度良さそう。
 底の部分をドリルで穴を開けてヤスリで仕上げ、長さも適当なところでハサミで切ってそれらしい形を作る。

 LEDの取り付け部分はいろいろ悩んだけど、スプレー缶の直径と同じサイズのアルミ板にLEDをネジ止め。
 スプレー缶の端を折り曲げて、それをもう一枚の同じ直径のアルミ板で挟む構造にした。放熱シリコンを使って、キツく締めれば、多分熱伝導は大丈夫だろう。
 2枚の穴の位置をピタリと合わせないといけないので、ボール盤で慎重に穴あけ。

LEDスポットライトの作製← 後方から見たところ

 缶スプレーで黒く塗装して、配線や取り付け用の金具を付けて、完成。

 ペンキを乾かしたり、他の事をやったりしていたので、夜になってしまったけど、工作時間は正味3時間程度。休みの日のストレス解消の工作にちょうどいいくらい。

 心配だった放熱性能は十分で、LEDの近くは暖かく、筒の先の方は冷たい状態。これならLEDの寿命も長そうだ。

 計ってみると、消費電力は合計で100V 2W程度。

LEDスポットライトの作製
  ↑ 照射状態。きれいにスポットになって、なおかつ部屋は真っ暗。

 照らしている範囲だけがクッキリ浮かび上がる。

 光線の具合が変わるだけで、見え方が違う。照らされた物が、何か意味ありげに見えて、雰囲気がある感じ。
 考え事をしながらお酒を飲むのに、良さそうだ。

LEDスポットライトの作製 うっかり朝まで点けたまま寝ても(8時間として)、0.4円程度。
 トイレや廊下の、常夜灯にもいいかもしれない。

 明るさについては、これでも十分だけど、2~5Wくらいあっても、いいかな。



Posted by IGU at 20:28
この記事へのコメント
はじめまして!
ウチもそろそろ『家作り』考えてます^^
参考にさせてくださいね♪

『お気に入り』させてくださいm(^^)m
Posted by ハイサイ スキンハイサイ スキン at 2008年04月30日 14:05
ハイサイ スキン さん、ありがとうございます。
僕は工作そのものを楽しみたいなぁと思っているので(あと、予算が少ないので…)、完成はそうとう先になりそうです。

ハイサイ スキン さんの方が先に家造りをする可能性も!
そしたら、色々教えてくださいね。
Posted by IGUIGU at 2008年04月30日 19:12