沖縄の原野に家を建てる...。

土地探し　（2005年）

家を作ると宣言してから、土地探しを始めた。
まったく知識が無いから、まずは新聞｢沖縄タイムス｣の金曜日の土地建物売買情報を見てみる。
東京では、土地を持つだなんて別世界の話だったけど、沖縄だと、なんとな～く手が届く気がする。
那覇とかで坪50万円。少し離れると10万前後で、やんばるだと３～４万円で買える土地もあるようだ。
どこがいいだろう？

例えば、知念村。
朝日が良さそうだ。那覇まで割と近くて、沖縄の雰囲気もある。
読谷村も空が広くていい感じだし、勝連半島なんかは、意外と穴場のような気もする。

やんばるのオオシッタイ（大湿帯）の人と知り合って、現地にも行って見たけど、僕は海が好きなんだよなぁ。


たまたま、友達の親父が不動産屋をやっていたので、相談してみた。
本部町の人だ。
条件は、畑ができて、家が建てられて、景色がいいこと。

親父は｢本土の人はみんな同じ事を言うなぁ　｣と、笑っていた。
実際、飛び込みで来る内地からの客のほとんどが、海が見えて便利な土地は無いかとリクエストするらしい。
沖縄の人が、少し窪地になった所とか、台風の被害の少なそうな所に家を求めるのと対照的なのだそうだ。
｢沖縄の台風を経験したら、高台に住もうとは思わんけどねー。まぁ、でも最近の家だったら大丈夫さー｣

そうして、3ヶ月ほど過ぎた頃、出物があるよと連絡が入ったのだ。