ひとことで「家」と言っても、様々な建築方法がある。
ざっと代表的なのを上げてみると…。
木造 在来軸組工法
2×4(ツーバイフォー)工法
鉄骨 軽量鉄骨ブレース工法
重量鉄骨ラーメン工法
コンクリート 壁式構造
ラーメン構造
それぞれ、工期や強度、重量などで一長一短があるようだ。
この中で、2×4工法は、個人で建築にチャレンジしている人は結構いる。
ていうか、元々2×4工法って、アメリカの開拓時代に、個人が自分で家を建てられるように開発された工法なんだよね。
マニュアル通りに作れば、必ず家が建てられる。向こうでは家をセルフビルドする人は珍しくないらしい。そういう土壌って、うらやましいなぁ。
2×4工法以外で家を自作した人の話は、個人ではほとんど聞かない。もとより、日本では家は作る物でなく、作らせる物だし…。
さて、内地では、家を作らせるとしたら、ほとんどが木造建築。設計に自由が利いて、価格も標準的だ。
対して、ここ沖縄ではほとんどがコンクリート造と言われている。
中でも、建物全体が鉄筋コンクリート造となる壁式構造は美しく、打ちっぱなしにしても絵になる。 (左の写真はふと見かけた上等の建物。)
個人住宅やアパートでは、コンクリートラーメン構造の方が、多いようだ。
いわゆるRCB、鉄筋コンクリートブロック造。
鉄筋コンクリートで柱や張りを作り、壁はブロックを積み上げたもの。空間が広く取れたり、後から間取りを変える事が可能なので、マンションなんかでも広く使われている工法だ。 (左の写真はRCB造。張りや柱の鉄筋が見える)
その他に、コンクリートブロックと鉄筋だけで造る方法もある。
ブロックを積み上げて、屋根を乗っけただけの、シンプルな造りだ。 (左の写真。まとまった柱の鉄筋が見あたらない)
コンクリートブロックを使っても、表面は左官とペンキで仕上げれば、鉄筋コンクリートとほとんど見分けは付かない。
強度についても、鉄筋が入っていれば特に問題は無い。沖縄は地震が少ないし、倒壊したという話は聞いたことが無いし。
その他、2×4工法も沖縄に入ってきてて、洋風の別荘建築などに取り入れられているようだ。
ただし、問題はシロアリ。内地よりも強力なアリたちは恐怖だ。
シロアリ駆除の本で、ある建築会社が建てた別荘の8割が同時期にシロアリにやられたとか読んだ事がある。
当初、2×4は第一候補にしていたから、ちょっとショックだった。
2×4工法で、日曜大工で家を建てた人の本は、たくさん出ているから参考にしたかったんだけどね。
鉄骨構造はデパートの駐車場などで見かける。
また、最近は大手住宅メーカーの鉄骨プレハブ住宅も増えてきた。外壁のサイディングなど、なんか和風な感じが特徴だ。
そして、ごく少数ではあるけれど、ログハウスも建ってはいる。その他、軸組工法も、田舎の大きなお屋敷などで見かける事がある。
個人的には、木を寝かして土台の上に乗せる軸組工法やログハウスは、倒木を再現しているようで沖縄に合わないのではないかと危惧している。いろんな虫に好かれそうだし。
さて、僕が自分で自分の家を建てるにあたって、目を付けている工法は、コンクリートブロック建築だ。
まさか、あのブロック塀で家を作るの?
という疑問はもっともだけど、まずは左の写真を見て欲しい。
ブロックを使った建築って、ここ沖縄では結構多いんだ。
基礎を打って、コンクリートブロックを壁状に積み上げて、その上に大きなコンクリートの板を乗っけて屋根にしたシンプルな構造。
外人住宅だって、そう。…最初に知った時はびっくりした。
(構造の事はともかく、外人住宅って、かっこいい。一生のうちの何年か、外人住宅に住んでみたいなぁと、ずっと想っている)